低AMHに刺激法は効果的か
数多あるクリニックがそれぞれの特色を打ち出すために、
採卵周期の刺激法についてはいろいろな方法が取られていて、
また独自の刺激法を強みに、自院の成果を標榜するクリニックも多く存在します。
事実AMHの数値に合わせたプロトコルの提案をしている論文もあるようです。
https://academic.oup.com/humrep/article/23/1/160/561979
この論文ではAMH<1.0の場合、有効なプロトコルなしということですが。。。
低AMHの自分の体験からすると、
低刺激なら成熟卵子は1個ですし、
刺激すれば4−6個。
連続刺激採卵の経験はありませんが、
刺激周期の2ヶ月後などにうっかりFSHが15近くなったりはします。
刺激周期後に、卵巣機能がどれだけ果たされているのかは、
採卵を継続する上で重要な課題だとは思いますが、
期間を開ければホルモン値は元に戻った経験から見ると…
これは回復力というか若さに依存する気もします。
また1度の採卵での高刺激は、低AMHにとってどうなのよって点ですが、
成熟卵の数が評価なら、刺激するべきだと思いました。
なぜなら胚盤胞到達には成熟卵がないと始まらないからです。
小卵胞から取得できたGV卵子は、何度か培養を試みてもらいましたが、
わたしの場合は胚盤胞到達率0%です。
では刺激して成熟卵になったものと、刺激しないでできた成熟卵はどちらが質がいい?
という疑問に答え得る論文は、探せばあるだろうけども。
もうそこまで比較してもあまり意味ないんじゃないかしら。
と、今のところ思っています。
とにかく採卵してからの5日間というのは、
受験を終えたあとの答え合わせをしている学生よりも悲観的になったり
わざと忘れて見たりしてしまうんです。
成熟卵一つだけを預けるのは、とても心細い。。
結局は心を明るく保つために、一度に成熟卵が複数欲しい、
というのが患者の心情なんだと思いますね。