バルコニーを見て思うこと 植物の生命力

我が家では盆栽を三つバルコニーで育てています。

それと、鳥が好きで「野鳥の餌」なるものをお皿に入れ、

たまに訪れる雀を眺めています。

 

野鳥の餌は植物の種も混ざっているのですが、

お皿からこぼれて雨水の溜まった場所に移動した種が、

今日芽吹いていました。

昨日はただの種だったのですが。

それも一つではありません。

一晩で5、6個の種が茎を伸ばしています。

 

土の栄養分は一切なく、

雨水だけで成長した種に、感動しました。

 

よくよく見ると、同じ条件下にある種でも、

芽吹いてないものももちろんあります。

むしろその方が多いくらい。

 

私も毎月自分の卵を外に出しては培養していますが、

成長するべき卵との出会いは、この芽吹いた種のようにサイコロを振るような話なのかもしれません。

もっと自分の体を信じて頑張ろうと、

命を見せてくれた種に思うのでした。

 

 

採卵後、途中経過確認

採卵後に設けられている、患者から培養室への受精確認や凍結確認の電話をするときの気分はと言うと、、、

クリニックによってタイミングはいろいろですが、

なんにしても胚の成長とは

努力したから大丈夫!といった自分への言い聞かせなど

全く、どの言葉も当てはまらないままに試験の合否発表時間になるようなものです。

 

自分の手を離れたと言うか、別の人間への思いと言うものを

早々に教えられている、といった気分でもあります。

 

今日のわたしで言うと、

メラトニンサプリがそろそろ体質改善に影響してきた時期だから大丈夫かも。

緊急事態宣言で、ジムで汗を流すことがなくなったから血流悪くて卵子の質イマイチかも。

 

などぶつぶつ言いながら電話をかけました。

 

「3個中、1個の受精確認ができました。」

 

なんと、早くも生存競争から脱落した二人の卵。。

 

そして迎える三日目。

この日は分割確認の電話をする日には設定されていないのですが、

今回の採卵は右の卵巣を深く刺したとのことで、

経過を炎症反応の血液検査とエコーで診てもらうことになっていました。

 

そこで見せてもらえたのが、分割3日目までのタイムラプス映像。

8分割のG1で、

よく各クリニックのサイトで見かける、

フラグメント全くなしの美しい均等割球群の姿がありました。

 

「これはわたしの希望通り3日目で凍結するんですか?

(いやこれ頑張って胚盤胞いくんじゃないか?3日目凍結のお願いしてしまったああ、なんて言おう。。。)」

 

「いえ、受精時が2.1PNの受精だったので、凍結はしないで5日目まで育てます。」

 

この卵さんの運命は3日め凍結と言う選択肢はないと言うことになります。

 

と言うところまでは理解できたのですが、

2.1PN?????

2PNといって雄の核と雌の核ができてそれが正常受精であることは知っていましたが、

そんな現象があるとは。。

 

IVF学会や両角先生のブログを拝読したところ、

体外受精全体の2.8%に現れる現象って。

すごいなー。

珍しいなー。

 

これがポジティブなことなのかネガティブなことなのか、

原因はなんなのか、

ネット見た限りではよくわかりませぬ。

 

またこの経過が進んでいって、

PGT−Aまでできて、

結果が出たら、

このブログもレア度が増すことでしょう。

 

いや、レアさはなくてもいいから、

幸せな結果にたどり着きたいです。

 

今も幸せですけどね。

家族を作ろうとして行動できると言う全てのことが。

 

 

 

 

 

 

 

採卵日


相変わらず採卵の日の朝は早い。。

 

夫の会議や打ち合わせの都合が採卵日と重ならないかを気にするのも、気がかりなことの一つでしたが、

この2ヶ月間夫の在宅勤務が継続されているので、

このところは

スムーズに夫と来院できています。

 

今回は右のみ穿刺。

私の卵巣位置は、左側は膣壁に接するような近い場所にあるため、

採卵は容易らしいのですが、

右側は膣壁から少し遠く、針が膣壁を通過したあと、遠くまで針を伸ばさないと卵巣に到達しないそうです。

頭の中でその想像するだけで恐ろしいです。

ちょっと便秘して腸が膣と卵巣の間に割り込んできたりしない?

とかね。。

そういえば2年くらい前の採卵でも、腸に近いとか言って右側採卵やめてたっけー。

 

排卵痛も、決まって左側が痛むので、

昔から、左しか排卵してないんじゃないかと、右側機能を疑ってましたが。。。

単に膣から遠いから神経に触らないだけ??

右もちゃんと働いていることが確認できて、嬉しいことです。

 

で、採卵当日の話。

オペ準備のため個室に案内されました。

両角クリニックの個室は相変わらず居心地素晴らしいです。

天井が吹き抜けのように高くて、

テレビも見られます。

 

早くも眠気が。。。

とリラックスしてたら順番がきました。

 

右の卵巣ってだけで恐怖が。。

局所麻酔して、時が過ぎるのを待つだけだったのですが、

穿刺を開始してからなかなか時間が過ぎていかない。。。

 

卵巣が針に届くように、

看護師がお腹に指を縦に押し入れ、

おヘソから下腹部に向かってさらに横に押していきます。

 

右だけが痛いはずなのに、圧迫された腸が広く痛み、

下腹部全体に痛みを感じました。

わたしが掴んでいた看護師さんの手は、

アザができたのではないでしょうか。

 

膣から見て奥にある卵胞も吸い上げてくださり、

わたしの体質からしたら豊作になる4個が体外に出ていきました。

 

痛みは辛かったけど、離れた右卵巣を穿刺することにリスクがありながら

採卵を実施したのは、病院側も辛かったはず。

 

個室で長いこと休みました。

素敵なティーセットでお茶も出ました。

ハワイのお土産でよくもらう

分厚いチョココーティングのクッキーは、

職場で食べるよりとても美味しかった。

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採卵後のお茶

 

培養士さんはお茶が終わった頃に個室にきてくださり、

 

成熟卵が3個、

未成熟卵が1個であることを伝えてくれました。

 

今回は受精1日目、

7日目の電話確認で卵の成長をうかがいます。

 

 

 

 

 

 

採卵周期再び

5月4日に採卵後、12日して生理が来ました。

採卵日=排卵日とするならば、高温期は12日。

 

プロラクチン分泌が正常であると言われるのは10日以上の高温期、

と考えると、採卵して卵採り尽くしたものの、黄体ホルモンは正常に働いたようです。

 

黄体ってどこから生まれるの?

たまごとっても黄体化するものあるの??

黄体化が足りない場合、次周期の卵子はどんな育ち方をするの???

 

おやすみでもあったら、ゆっくり調べるんだけどなー。

診察でも、次の採卵に向けて迷うだけで100%のエネルギーを使ってしまったし。

 

前回の採卵で3日めまで育っていた胚が凍結胚盤胞にならなかったことを受けて、

培養3日めで凍結の条件にかなった胚が二つあったから、それを凍結しておけば良かったかなあと、この12日間ずっと考えていたのです。

次回も全滅するくらいなら、三日目で凍結しておく胚を一つでもオーダーしておくべきだろうか。。

いやしかし初期胚の妊娠率は胚盤胞よりも低いし、

着床前診断もできないし。

 

でも加齢で胚盤胞ができにくくなってるとしたら、

方法を考え直さないと全滅続けるのも

 

卵巣、針刺され損!

じゃないか!

 

 

初期胚凍結後、初期胚複数を移植する方法で妊娠された方の事例を

鍼灸院で聞いたことがあり、PGT−Aで流産回避する目的を断念しそうになっています。

 

その思いを引きずったまま、生理3日めの診察室にいた私は、

先生の前で、採卵したあと3日目で凍結しよう、と

決められないんですーーーーーーーーー。

と呟いたまま、黙ってしまいました。

 

先生もしばらく私とリズムを合わせるように黙ったあと、

「一ヶ月でも早い方が有利なのは事実ですよ。今のエコーなら3、4個は成熟させられるし、一個を三日目で凍結、残りを胚盤胞まで育てていくのがいいんじゃないですか。」

 

と、アドバイスをいただき、

採卵周期に入ることにしました。

 

 

 

凍結確認

5月4日の採卵時の結果。

4つ採卵、3つ成熟卵。

 

顕微授精で3つ正常受精。

 

3日目の分割確認では

 

5分割 G3

9分割 G3

12分割 G3

 

とのこと。G3。。

G1からG5までのグレードがあり、G3まではフラグメントありながらも、

十分妊娠を望める胚であると言うクリニック記事に望みを繋ぎ、

更に胚盤胞へ育てるため5日目までを更に培養していただきます。

 

そして3日後、

胚盤胞の凍結確認の電話を入れました。

。。。。。

 

「残念ながら凍結に至りませんでした。」

 

Oh 全滅。

詳細を聞くと、12、5分割のものは3日目で分割停止、

9分割は胚盤胞まで進んだものの、グレードCCであり、

病院の取り決めでCがつくものは廃棄するため、この結果になったそう。

 

以前3CCが出産に至りました!という内容のドクターのブログを読んだことありますけど、

CCを移植した患者さん15人近くいたうちの一人でしたからね。

妊娠は独立性あるものの

CCを15回移植して1回出産にいたると考えるならば、

採卵続けて良好胚盤胞をPGT−Aに検査回す方が時間の短縮にはなるでしょう。

 

後日の診察で医師から聞いた話では、

PGT−Aのためには5細胞採取するのですが、Cの栄養外胚葉だと細胞数が不足して

死んでしまうかもしれないとのこと。

 

PGT−Aのリスクを踏まえた上で覚悟を持って臨むこと、

改めて考えました。

 

 

採卵できました。

Day3から毎日のHMG注射とクロミッドで刺激、

しっかり育ってきているとのことで、Day12が採卵日となりました。

 

育ちが遅いと、注射しながら卵胞の大きさを確認する診察が続くため、

注射代、診察代と採卵日が遅くなるほど治療費も嵩みます。

 

なんとかやや早めに決まって良かった。。

 

両角クリニックで初めての採卵です。

 

この施設は採卵室が個室になっているのが嬉しいです。

テレビも見れます。

 

採卵室では左卵巣は順調だったのですが、

右は、少し届きにくい場所に卵胞があったようで

看護師さんがお腹を圧迫して卵巣を動かし、

穿刺しやすい位置に卵胞を移動させていた模様。

 

多少の痛みはありましたが、

取れるものは全て採って下さって、感謝ーー。

 

以前の採卵の経験では、オペの会話

「腸に近いんでやめまーす」

と刺す前に宣言。

1個取れたけどさー、

なんか残念だった。

 

で、オペ終わって

個室に戻りました。

やっぱり疲れたあとは個室が最高です。

しばらくすると暖かいルボスティーと美味しそうなクッキーが運ばれてきました。

幸せ。

 

 

不育症検査

◆不育症とは◆

◎妊娠はするけれども継続できず、それが2度3度と繰り返される状態。

 

状態という日本語に、病状とか、原因を知ったうえでの対策、という意味合いはありませんので、この定義自体がとても曖昧なものであることがわかります。

 

医師から提案されるこの不育症を疑った上での検査では、非常に多くの種類の血液検査を行います。

 

わたしが最初に不育症の検査を受けたのは2019年1月、1度目の流産をして、絨毛が体内に4ヶ月くらい居残り続け、

ようやくβ-hcgが0.2を記録した月の生理日に検査を受けました。

 

慈恵医大で保険外、保険適用の検査を両方受け、待つこと2週間。

 

結果は第Ⅻ因子欠乏を認める、とのこと。

 

不育症の原因とされるものには

血液の固まりやすさ、

自己免疫が胎児を攻撃する体質

に分けられていて、

免疫が攻撃してしまう方についてはわかりませんが、

血液因子というのは、まだ絶対的な原因になるかどうかはわかっていないという段階のようです。

 

Ⅻ因子の対処法は、妊娠時に血液が固まって胎児に栄養が送られなくなることを防ぐため、

血液を固まりにくくするアスピリンを服用することが一般的です。

 

つまり妊娠するまでは治療する術もないということで、

いったん不育症に関する通院は途絶えました。

 

2020年の1月に両角レディースクリニックの初診を受け、そこで日本医科大学を紹介してもらいました。

再度検査を受けることで、

Ⅻ因子に加えて、血小板凝集能が低いという体質も併せ持っていることが分かりました。

 

血小板凝集能が低いとは、文字通り、

血を固めないといけないシチュエーションにて、その機能が人より遅いということかと思います。

たしかに仕事中前をよく見ずに走って、いろんな機材にぶつかっては内出血を作っているのですが、内出血になりやすいのか、本当にぶつかった時の力が強いのかと言われると、

自分は内出血しやすいのだと言うことですかね。

 

で、これを併せ持つとなにがダメかと言うと、アスピリンを飲むと、血小板低凝集能が促進されてしまい、なにか怪我でもした時大変!

なことになるから治療できません、

という結論でした。

不思議なのは、Ⅻ因子という血液を固めやすい体質なのに、

血小板凝集能は低いって、

矛盾した体質だと思うんですけど、

これはⅫ因子の原因を作る体の大元の機構というか、Ⅻ因子部署と、

血小板を管理する部署が縦割りになってるってことなのでしょうか?

 

いつか血液の専門家に聞いてみたい。